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ヤマビルと吸血被害

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人獣(畜)共通感染症(動物由来感染症)について考えます

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例えば、病気をもっている動物に噛まれたら、自分もその病気になってしまうのか?
これは誰でも心配することです。


 

ヒトと動物が共通して感染する疾病=人獣(畜)共通感染症(動物由来感染症)

動物由来感染症の定義ヒトと動物が共通して感染する疾病は人獣(畜)共通感染症(動物由来感染症)と呼ばれており、ウイルス、細菌、寄生虫などが原因で起こり、国内では30種程度が問題となっています。

ヤマビルはこれまでにニホンジカ、イノシシ、ノウサギなど10種類以上の動物を吸血していることが明らかになっていますが、これらニホンジカなどの野生動物やイヌ、ネコなどの感染症がヤマビルを介してヒトに感染するのではないかということが懸念されています。


 

ヤマビルから分離された細菌類と日和見(ひよりみ)感染(1)

日和見感染とは=普通の健康な状態では発症することはないが、免疫力が低下した時や、高齢で体力が弱っている人、免疫不全の人などが、通常の細菌やウイルスなどの病原菌によって発症する感染症のこと

ヤマビルから検出された細菌類の検出頻度
兵庫県下で捕獲されたヤマビルからは左表にみられるように20種以上の細菌類が検出されていますが、それらの細菌類は水・土壌など自然環境下で広く普通に分布しているものが多い。

ただ、その細菌類の一部には人に対する病原性をまれに示すいわゆる日和見感染(普通の健康な状態では発症することはないが、免疫力が低下した時、高齢で体力が弱っている人、免疫不全の人、抗がん剤投与中の人などに通常の細菌やウイルスなどの病原菌によって発症する感染症)を起こすものが検出されています。


 


 

ヤマビルから分離された細菌類と日和見(ひよりみ)感染(2)

ヤマビルから分離された細菌類
2003年、遊走性紅斑と全身症状を呈したヒル咬傷の一例(神奈川県下で山菜取りに出かけた60歳代の女性)が報告されていますので注意しておく必要があります。


 

ヤマビルが吸血している動物種

DNAによるヤマビルが吸血している動物種
ヤマビルが吸血している動物の中で、秋田県下ではカモシカを吸血していたのが59%と最も多く、次いでノウサギの13%でした。
兵庫県・神奈川県下ではニホンジカとイノシシを併せると兵庫県下では68%、神奈川県では77%といずれも大部分を占めています。

*現在までのところ、ヤマビルを介した感染症事例は報告されていません。


 

人獣共通感染症の症例

E型肝炎これらの動物を人獣共通感染症の立場から見ますと、2003年(平成15年)に兵庫県の野生シカ肉の生食を原因とするE型肝炎ウイルス食中毒事例が、2005年(平成17年)に福岡県で野生イノシシ肉によるE型肝炎ウイルス食中毒事例がそれぞれ報告されています。

また、腸管出血性大腸菌O157感染症が2001年(平成13年)に大分で、2009年(平成21年)には茨城でそれぞれ報告されています。また、イノシシの生肉を食べることで肺吸虫症に感染する事例も依然として報告されており、その他、サルモネラ症や旋毛虫症も見つかっています。


 

E型肝炎 感染事例

兵庫県 4例(5家族8名が喫食)
2002年2月下旬 野生シカの冷凍生肉の刺身が原因
発熱、おう吐、黄だん(肝機能低下)が見られたが、その後回復
(2002.8.1東芝病院、三代俊治がランセットに発表)

鳥取県 2例 1例は死亡
2002年8月 イノシシの内臓肉の生食が原因

福岡県 1例 (11名が喫食)
2005年3月 イノシシ内蔵肉の生食が原因

北海道 6例 (1例は死亡)
2004年4月 原因食品は特定できず(豚レバー喫食?)

三重県 4例
2005年5月~6月 原因食品は不明


 

野兎病(やとびょう)

ノウサギから感染する野兎病(やとびょう)は代表的な動物由来感染症の一つで、ここ5年間(平成12~16年)は国内で患者発生は見られていませんでしたが、平成20年(2008年)千葉県下に新たに患者が報告されました。野兎病は、以前は東北・関東地方に多く発生が見られました。

なお、米国、ヨーロッパでは近年においても毎年発生が見られています(棚林、2005)。

本症の病原体 Francisella tullarensis はグラム陰性の細菌で少数(10個以下)の菌数で感染・発病しますので、ノウサギ解体処理の際には手袋を使って行い、素手でノウサギの体液・血液などに触れないようにすることが大切です。その他、タヌキでは疥癬(かいせん)症、ツキノワグマでは旋毛虫(せんもんちゅう)症、イヌでは皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)症、パスツレラ症、回虫症、ネコではトキソプラズマ症、猫ひっかき病、パスツレラ症などが動物由来感染症として注意しておくことが必要です。


 

お問い合わせ

一般財団法人 環境文化創造研究所内 ヤマビル研究会 (代表:谷 重和)
住所:〒162-0055 東京都新宿区余丁町7-1
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不在がちですのでなるべくメールでお願いいたします。
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