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さくらを愛でる日本人と花見の文化

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今年も桜の季節がやってきます。

日本気象協会によりますと、今年の桜の開花日は3月26日と予想していますが、実際に満開になるのはいつ頃になるのでしょうか?  そしてやがては、あのうす紅色の花びらがはらはらと散っていく様は日本人の心に深い人生のはかなさを感じさせます。

 桜の原産地はヒマラヤだと言われていますが、桜の中でも日本人に好まれるソメイヨシノは江戸末期に見られるようになり(江戸時代はヤマザクラが中心でした)、明治以降、全国に広まっていきました。ソメイヨシノはオオシマサクラの木にソメイヨシノを接ぎ木して作られるので、遺伝子が単一なクローンのためバラツキがなく、一斉に同じ色で咲きますので人の心を感動させるのではないでしょうか?

桜のライン

今では花見と言えば桜ですが、いにしえの昔の奈良時代では花と言えば中国から伝わった梅で《梅花の園》で歌をよむ貴族文化が盛んでした。その後、平安時代になって国風文化が育つと、花と言えば桜をさすように変わっていきました。 

 さて、この花見のルーツは江戸時代の8代将軍徳川吉宗が隅田川堤(花見で人が集まって、堤が踏み固められる治水対策を兼ねて桜を植えた)、飛鳥山(鷹狩場を整備して1000本以上の桜を植え庶民の花見場所として開放)や御殿山(品川)などに桜を植えたり、花見客用の飲食店なども整備して庶民の花見を奨励したのが始まりだと言われています。また、花見は日本の稲作文化と深い関係があり、田植え桜・種まき桜といった言葉が残されており、桜が咲くと神様が降りてくるという言い伝えや祭りで豊作を祈るなどの祭り行事が行われていたようです。

桜のライン

このように稲作農業(田植え、脱穀など)から発展した加工・貯蔵・調理法などの経済活動や社会様式、信仰や儀礼・儀式、生活習慣などに関与して展開されるものを稲作文化と呼んでいますが、日本人は多くの影響を受けてきたのでないかと思われます。そして、花見の場所に人が集まって、茶店ができ、団子を食べ、重箱に料理を入れて食べる。飲み食いを野外で、職場の上下関係や年令に関係なく、楽しく、さくらの美しさを分かち合うのが日本の花見の文化のすばらしい所だと思います。

(谷 重和)

 


東京・飛鳥山公園の桜

東京・飛鳥山公園の桜

東京・飛鳥山公園の桜

東京・飛鳥山公園の桜

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